妊娠7、8週の2回確認されていた心拍が9週目
では確認できず稽留流産と診断。
その2週間後に流産手術を受けました。
この記事では、
- 流産手術当日の流れ
- 費用、保険は適用か?
- 痛み、仕事復帰は?
- 妊活再開はいつから?
について、
私の体験を合わせてまとめていきます。
↓稽留流産発覚の経緯
↓私が通ってるクリニック
この記事の概要
- 流産手術は日帰り入院手術。
- 手術後は下腹部に鈍痛あり。
子宮をギュッと握られるような
重い生理痛のような痛み。
便意をゆるく刺激され続ける感覚。 - 所要時間は12時間(9:00〜21:00)
費用は13940円【保険診療】 - 術後2-3日間は安静指示あり。
私は2日後から仕事復帰。 - 妊活再開は生理が2回来てから。
体外受精の場合は異常なければ、
生理が1回くれば移植周期に入れる。
(※クリニックによって違う。)
流産手術レポート
流産手術は日帰り入院手術。
9〜21時までの全12時間。
手術当日は朝食は摂らず、
水分補給も朝9時以降は禁止です!
当日持参するものは、
- ナプキン
- 生理用ショーツ
- 流産手術同意書
- 培養染色体検査同意書
私は染色体検査はしていません。
その場合、染色体検査の同意書は
不要です。
ちなみに個人的に用意してよかったものは、
- 甘い飲み物(ペットボトル3本分)
- お菓子(グミなど)
手術後、点滴が終わると自由に水分補給できる
ようになります。
朝食を摂っておらず、喉もカラカラのため、
ポカリ500mlはすぐ空になりました。
ペットボトル3本は多すぎかな?とも思い
ましたが、待機時間が長いので個人的には
ちょうど良かったです。
吐き気や嘔吐がある場合もあるので、
食事の許可はありませんが、手術疲れと空腹
で脳が死んでくるので笑、個人的にはグミが
あってよかったです。
流産手術当日の流れは、
- 胎児心拍を最終チェック
- 子宮口を広げるラミナリア挿入
- バイタルチェック、点滴ルート確保
- 子宮口が広がるまで待機
- 静脈麻酔下で流産手術
- ベッドで安静に
- 内診台で最終処置、薬の処方
お会計は13940円【保険適用】
①胎児心拍を最終チェック
呼ばれたのは予約の2時間後。
まずは診察室で、手術前の問診。
喘息、心臓病の有無、お酒は強いか弱いか
聞かれました。
そのまま隣の内診室に移動。
超音波検査で胎児心拍がないことを最終確認、
そのまま前処置に入りました。
②子宮口を広げるラミナリア挿入
流産手術(子宮内容除去術)は、子宮内から
胎嚢を取り出し子宮内を綺麗にする手術。
手術の前に子宮口を開く処置が必要です。
子宮口は非常にデリケートで一度傷つくと、
次回妊娠時にも回復しないため、
時間をかけてゆっくり開いていきます。
そこで使われるのがラミナリア。
ラミナリアの原材料は天然海藻。
コンブが水分を吸収すると膨張する性質を
利用し、体内組織の水分を吸収することで、
緩やかに子宮口を拡張してくれます。
膣内をシャコシャコと消毒。
ラミナリア2本とガーゼを1枚挿入
されました。
挿入時には大きく深呼吸するよう
言われました。
体の力を抜く目的かな?
下腹部に違和感はあるけど、
圧迫感で苦しいくらいで痛みはなし。
意識もクリアです。
感染予防のため抗生物質(フロモックス)を
渡され、その場で服用しました。
この水が最後の水分補給です。
③バイタルチェック、点滴ルート確保
そのままリカバリー室のベッドに案内され、
そこで看護師さんからバイタルチェックと
問診を受けます。
バイタルチェックは体温と血圧。
問診は、
- 身長・体重
- 喘息、心臓病の有無
- 大病の既往歴の有無
- 薬によるアレルギー歴
身長・体重は麻酔の投与量に影響。
できるだけ正確に!
そして万が一の際の緊急連絡先として、
旦那さんの携帯番号を聞かれました。
その後、当日の流れについて簡単に説明を
受け、手術着に着替えて、荷物はロッカーへ。
外に出しておくのは
ナプキンと生理用ショーツのみ。スマホも可。
ベッドで休んでるように言われますが、
すぐに点滴ルートの確保に呼ばれます。
点滴ルートは左手首。
医師に静脈血管内に注射針を挿入してもらい、
ラクテック注(水分補給)の点滴が開始します。
④子宮口が広がるまで待機
その後は手術までベッドで待機です。
ラミナリアが子宮口が広げてくれるのを
待ちます。
点滴ルートを確保してもらった時点で、
手術開始予定時刻まで2時間強ありました。
下腹部に違和感はあるけど痛くないし、
意識もクリアなので、ベッドに横になりながら
スマホを触っていてよかったのですが、
気づいたら爆睡でした。
爆睡してる私に気を使われて
手術の開始時間が押しました。
起こしてくれよ〜〜〜!!!泣
⑤静脈麻酔下で流産手術
14:20、手術室へ。
15〜16時頃と言われてたので、
思ったより早かった印象。
医師1人、看護師は2人体制。
ナプキンをつけたパンツは近くの机に置いて
おくよう言われます。(※スマホはロッカーへ)
手術台に横になり、いよいよ麻酔の準備です。
- 右肩に麻酔前の薬を注射
- 右肩二の腕に血圧測定用のカフ
- 左手人差し指に
パルスオキシメーター - 胸に心電図の電極
- 鼻から口にかけて酸素マスク
- 手術台に両足を拘束
図にするとこんな感じです。
ザ・手術!といった感じ。
採卵と流産手術、
全身麻酔は2回目です。
「麻酔入れていきまーす!」
看護師さんの合図で点滴開始。
すぐに意識を失うわけではなく、麻酔開始から
意識が途切れるまでにしばらくかかります。
手術自体は20〜30分ほど。
採卵時は体重を重く申告し、麻酔が効きすぎて
なかなか目覚めないトラブルがあったので、
今回は正確な体重を申告したら、今度は
手術の最後の方に意識が戻ってしまいました。
なにやらガシガシやられていた
記憶が残っています。
意識は戻ったけど痛みは
感じなかったです。
手術終了後は手術台の上でパンツを履かされ、
麻酔でフラつく体でなんとか手術台を降り、
車椅子でベッドまで運んでもらいました。
⑥ベッドで安静に
手術後はベッドで安静に過ごします。
意識が戻って麻酔切れたからか
下腹部の鈍痛が辛かったです。
- 子宮をギュッと握られるような
重い生理のようなジワジワくる痛み - もぞもぞのたうち回る
- 便意をゆるく刺激され続ける感覚
- 吐き気や気持ち悪さはなし
鈍痛は15分ほど続き、
ベッド上でコロコロ体勢を変えながら
なんとかやり過ごし、落ち着いてきた頃
またスッと意識を失いました。
手術後2時間半、17:30頃意識が戻りました。
下腹部の鈍痛は特になし。
とにかく喉が渇いていました。
ナースコール。
点滴が終わるまで水分補給はダメ。
早く終わるよう点滴の投与速度を早めて
くれました。
点滴が終わり再度ナースコール。
手首のルート抜去。
今後は自由に水分補給可能。トイレもOK。
辛くなければ着替えて身支度を整えるよう
言われました。
カラカラの身体にポカリが
染み込み、500mlペットは
一瞬でなくなりました!
ベッドで寝転んでる分にはどこもつらくない
けど、上体を起こすと麻酔の残りでふらついたり、下腹部に軽い鈍痛がありました。
着替えてトイレに行って、
少し残る麻酔で軽くウトウトしていると、
約1時間後の18:30頃、
看護師さんが体温と血圧測りに来きました。
37.1度で微熱あり。
排尿はあったか、出血はあるか問診。
排尿は問題なし。
出血は、3回ほどドパッと血が出る感覚があり
ましたが、中にガーゼが入ってるせいか、
ナプキンに血は付かないと説明しました。
最終診察は1〜1.5時間後の19:30〜20:00頃。
呼ばれるまでベッドで休んでいるよう
言われました。
⑦内診台で最終処置、薬の処方
呼ばれたのは20:00。
診察開始は20:25〜でした。
先生が来るまで内心台の上で
すっぽんぽん!笑
最終処置は、
- クスコで広げてガーゼを抜く
- 超音波で中を観察
- シャコシャコ消毒
- タンポンを入れて終了。
処置後のお薬は2種類。
- フロモックス
- メチルエルゴメトリン
フロモックスは抗生物質。感染予防。
メチルエルゴメトリンは子宮収縮止血薬。
子宮の筋肉を収縮させ子宮が元どおりになるの
を助けたり、子宮出血を抑えてくれます。
手術後の過ごし方
手術後の過ごし方の書かれた紙を渡されます。
- 2-3日はできるだけ安静に。
…仕事はしないほうが望ましい。 - 月経以上の出血、強い腹痛、
37.5度以上の発熱が続くようなら
病院に連絡。 - 手術後の子宮内感染予防のため、
出血のある期間はシャワーのみ。 - 術後2週間は性交渉しないように。
…月経が3回来るまでは避妊。
以上。
お会計は13940円【保険適用】
次の診察は2週間後です。
術後の経過
翌日
37.2度の発熱。出血なし。
ずっと下腹部に鈍痛がありました。
重い生理痛のような痛みが波打つように押し
寄せ、その度体勢を変えてゴロゴロと悶絶。
便意を常に刺激されているが
トイレに行っても出ない。出る時は下痢。
精神的にも肉体的にも
つらい一日でした。
翌日以降
37度を超える微熱は術後3日間続き、
腹部の痛みは4日目から軽くなり、
出血は術後2日目より5日間。
生理4日目くらいの出血量。
その後茶オリは2週間ほど続きました。
生理が来たのは術後50日目。
(※私の生理周期は約42日。)
術後の生理がいつ来るかは個人差があり、
早い人は1ヶ月程度で来るけど、
遅いと2ヶ月くらいかかる人もいるとのこと。
術後の妊娠性ホルモンの低下と
子宮内膜の増殖速度、排卵の有無に
個人差があるからだそうです。
Twitterでは35日前後で術後
生理が来てる人が多かったです。
妊娠前の生理周期に依存してる
印象。
仕事復帰はいつから?
2-3日はできるだけ安静に。
仕事はしないほうが望ましい。
とのことですが、
私は手術の2日後から復職しました。
今後も治療を続けるため有給を温存したかった
からです。
本当は次の日から出勤するつもりでしたが、
体よりも心の方が辛く、朝家を出るも、
体外受精までしたのに結局流産した惨めさ
から途中駅で泣き出してしまい、旦那さんに
迎えに来てもらい帰宅しました。
心がボロボロで抜け殻のようだったで、職場に
は旦那さんに連絡してもらう有様でした。
重い生理痛のような痛みよりも、
常に刺激され続ける便意よりも、
微熱や術後の体のだるさよりも、
精神的なダメージが一番キツイです。
普通の人には当たり前に
できることが私にはできない。
自分の努力ではどうにもならない
運命に、心が切り裂かれるような
辛さです。
経験者にしかわからない、
身近な誰にも理解されない。
孤独感も強いです。
妊活再開はいつから?
3回生理が来るまでは避妊
するように。
一般的には手術後2回生理が来たら妊活再開
というのが多いようです。
その目的は、
- 良好な卵ができるまで待つため
- 子宮内膜の着床環境が整うまで待つため
生理を見送らず妊活を再開すると、
再度流産する可能性が高いとのこと。
手術直後の周期は無排卵性のことが多かったり、排卵があっても妊娠直前に中途半端に発育した卵だったり、着床環境が整っていなかったりするためです。
術後回復期は治療は進められず、
時間だけ過ぎていき、
年齢だけ重ね、妊娠出産の難易度
は上がっていく。
虚しさと不安でなかなか立ち直れ
ません。
ちなみに体外受精の場合は、手術後初めての
生理が来て、検査項目に異常がなければ
その周期から移植に入れることもあるようです。
(※結局私は手術後2回生理を見送った後、
再度移植周期に入りました。)
まとめ
- 流産手術は日帰り入院手術。
所要時間は12時間
お会計は13940円【保険適用】 - 流産手術当日の流れは、①胎児心拍を最終チェック
②子宮口を広げるラミナリア挿入
③バイタルチェック、点滴ルート確保
④子宮口が広がるまで待機
⑤静脈麻酔下で流産手術
⑥ベッドで安静に
⑦内診台で最終処置、薬の処方 - 手術後は下腹部に鈍痛あり。
子宮をギュッと握られるような
重い生理痛のような痛み。
便意をゆるく刺激され続ける感覚。 - 術後2-3日間は安静指示あり。
(私は2日後から仕事復帰。) - 妊活再開は生理が2回来てから。
体外受精の場合はどこにも異常なければ、
生理が1回くれば移植周期に入れる。
(※クリニックによって違う。) - 術後の生理がいつ来るかは個人差あり。
Twitterだと35日前後の人が多い印象。
私は術後50日目。普段は約42日周期。
約82%の人は不妊に悩まず、
陽性がでたら約85%の人は流産しない、
心拍が確認できたら約91%は流産しない、
この世の約6割の人は不妊も流産も経験せず、
当たり前のように2人出産できるのに、
私は66万円かけて体外受精して流産。
女なら誰でもできることができない私は
生物学的存在価値がないんじゃないか。
このまま妊娠出産できず
一生子供ができないんじゃないか。
そんな人生を私は受け入れられない。
だったらいっそ死んだ方がいいんじゃないか。
努力が通用しない理不尽な現実を目の前に、
術後1ヶ月以上経ってもまだ立ち直れません。
いつまでも流産した辛さに脳内支配されてるの
はもったいないってちゃんとわかってる。
妊娠したら妊娠したなりの辛さが、出産したら
出産したなりの辛さがあるのもわかってる。
だったら今、
二度と戻れない二人だけの身軽で自由な時間を
楽しんだ方が有意義だってわかってる。
わかってるんだよ。。
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