流産手術の費用は保険適用?痛み、仕事復帰、妊活再開までの体験談

不妊治療
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なおんご
なおんご

なおんご@naongo_homeです。

31歳で男性不妊発覚。

移植①は9w稽留流産でした。

妊娠7、8週の2回確認されていた心拍が9週目
では確認できず稽留流産と診断。
その2週間後に流産手術を受けました。

この記事では、

  • 流産手術当日の流れ
  • 費用、保険は適用か?
  • 痛み、仕事復帰は?
  • 妊活再開はいつから?

について、

私の体験を合わせてまとめていきます。

↓稽留流産発覚の経緯

↓私が通ってるクリニック

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この記事の概要

  • 流産手術は日帰り入院手術。
  • 手術後は下腹部に鈍痛あり。
    子宮をギュッと握られるような
    重い生理痛のような痛み。
    便意をゆるく刺激され続ける感覚。
  • 所要時間は12時間(9:00〜21:00)
    費用は13940円【保険診療】
  • 術後2-3日間は安静指示あり。
    私は2日後から仕事復帰。
  • 妊活再開は生理が2回来てから。
    体外受精の場合は異常なければ、
    生理が1回くれば移植周期に入れる。
    (
    ※クリニックによって違う。)

 

流産手術レポート

流産手術は日帰り入院手術。

9〜21時までの全12時間。

手術当日は朝食は摂らず、
水分補給も朝9時以降は禁止です!

当日持参するものは、

    • ナプキン
    • 生理用ショーツ
    • 流産手術同意書
    • 培養染色体検査同意書
なおんご
なおんご

私は染色体検査はしていません。

その場合、染色体検査の同意書は
不要です。

ちなみに個人的に用意してよかったものは、

  • 甘い飲み物(ペットボトル3本分)
  • お菓子(グミなど)

手術後、点滴が終わると自由に水分補給できる
ようになります。

朝食を摂っておらず、喉もカラカラのため、
ポカリ500mlはすぐ空になりました。

ペットボトル3本は多すぎかな?とも思い
ましたが、待機時間が長いので個人的には
ちょうど良かったです。

吐き気や嘔吐がある場合もあるので、
食事の許可はありませんが、手術疲れと空腹
で脳が死んでくるので笑、個人的にはグミが
あってよかったです。

流産手術当日の流れは、

  1. 胎児心拍を最終チェック
  2. 子宮口を広げるラミナリア挿入
  3. バイタルチェック、点滴ルート確保
  4. 子宮口が広がるまで待機
  5. 静脈麻酔下で流産手術
  6. ベッドで安静に
  7. 内診台で最終処置、薬の処方
所要時間は12時間
お会計は13940円【保険適用】

①胎児心拍を最終チェック

呼ばれたのは予約の2時間後。

まずは診察室で、手術前の問診。

喘息、心臓病の有無、お酒は強いか弱いか
聞かれました。

そのまま隣の内診室に移動。

超音波検査で胎児心拍がないことを最終確認
そのまま前処置に入りました。

②子宮口を広げるラミナリア挿入

流産手術(子宮内容除去術)は、子宮内から
胎嚢を取り出し子宮内を綺麗にする手術。

手術の前に子宮口を開く処置が必要です。

子宮口は非常にデリケートで一度傷つくと、
次回妊娠時にも回復しないため、
時間をかけてゆっくり開いていきます。

そこで使われるのがラミナリア。

ラミナリアの原材料は天然海藻。
コンブが水分を吸収すると膨張する性質を
利用し、体内組織の水分を吸収することで、
緩やかに子宮口を拡張してくれます。

膣内をシャコシャコと消毒。

ラミナリア2本とガーゼを1枚挿入
されました。

なおんご
なおんご

挿入時には大きく深呼吸するよう
言われました。

体の力を抜く目的かな?

下腹部に違和感はあるけど、
圧迫感で苦しいくらいで痛みはなし。
意識もクリアです。

感染予防のため抗生物質(フロモックス)を
渡され、その場で服用
しました。

この水が最後の水分補給です。

③バイタルチェック、点滴ルート確保

そのままリカバリー室のベッドに案内され、
そこで看護師さんからバイタルチェックと
問診を受けます。

バイタルチェックは体温と血圧。

問診は、

  • 身長・体重
  • 喘息、心臓病の有無
  • 大病の既往歴の有無
  • 薬によるアレルギー歴
なおんご
なおんご

身長・体重は麻酔の投与量に影響。

できるだけ正確に!

そして万が一の際の緊急連絡先として、
旦那さんの携帯番号を聞かれました。

その後、当日の流れについて簡単に説明を
受け、手術着に着替えて、荷物はロッカーへ。

外に出しておくのは
ナプキンと生理用ショーツのみ。スマホも可。

ベッドで休んでるように言われますが、
すぐに点滴ルートの確保に呼ばれます。

点滴ルートは左手首。

医師に静脈血管内に注射針を挿入してもらい、
ラクテック注(水分補給)の点滴が開始します。

④子宮口が広がるまで待機

その後は手術までベッドで待機です。

ラミナリアが子宮口が広げてくれるのを
待ちます。

点滴ルートを確保してもらった時点で、
手術開始予定時刻まで2時間強ありました。

下腹部に違和感はあるけど痛くないし、
意識もクリアなので、ベッドに横になりながら
スマホを触っていてよかったのですが、
気づいたら爆睡でした。

なおんご
なおんご

爆睡してる私に気を使われて
手術の開始時間が押しました。

起こしてくれよ〜〜〜!!!泣

⑤静脈麻酔下で流産手術

14:20、手術室へ。

15〜16時頃と言われてたので、
思ったより早かった印象。

医師1人、看護師は2人体制。

ナプキンをつけたパンツは近くの机に置いて
おくよう言われます。
(※スマホはロッカーへ)

手術台に横になり、いよいよ麻酔の準備です。

  1. 右肩に麻酔前の薬を注射
  2. 右肩二の腕に血圧測定用のカフ
  3. 左手人差し指に
    パルスオキシメーター
  4. 胸に心電図の電極
  5. 鼻から口にかけて酸素マスク
  6. 手術台に両足を拘束

図にするとこんな感じです。

なおんご
なおんご

ザ・手術!といった感じ。

採卵と流産手術、
全身麻酔は2回目です。

「麻酔入れていきまーす!」

看護師さんの合図で点滴開始。

すぐに意識を失うわけではなく、麻酔開始から
意識が途切れるまでにしばらくかかります。

手術自体は20〜30分ほど。

採卵時は体重を重く申告し、麻酔が効きすぎて
なかなか目覚めないトラブルがあったので、
今回は正確な体重を申告したら、今度は
手術の最後の方に意識が戻ってしまいました。

なおんご
なおんご

なにやらガシガシやられていた
記憶が残っています。

意識は戻ったけど痛みは
感じなかったです。

手術終了後は手術台の上でパンツを履かされ、
麻酔でフラつく体でなんとか手術台を降り、
車椅子でベッドまで運んでもらいました。

⑥ベッドで安静に

手術後はベッドで安静に過ごします。

意識が戻って麻酔切れたからか
下腹部の鈍痛が辛かったです。

  • 子宮をギュッと握られるような
    重い生理のようなジワジワくる痛み
  • もぞもぞのたうち回る
  • 便意をゆるく刺激され続ける感覚
  • 吐き気や気持ち悪さはなし

鈍痛は15分ほど続き、
ベッド上でコロコロ体勢を変えながら
なんとかやり過ごし、落ち着いてきた頃
またスッと意識を失いました。

手術後2時間半、17:30頃意識が戻りました。

下腹部の鈍痛は特になし。
とにかく喉が渇いていました。

ナースコール。

点滴が終わるまで水分補給はダメ

早く終わるよう点滴の投与速度を早めて
くれました。

点滴が終わり再度ナースコール。

手首のルート抜去。

今後は自由に水分補給可能。トイレもOK。

辛くなければ着替えて身支度を整えるよう
言われました。

なおんご
なおんご

カラカラの身体にポカリが
染み込み、500mlペットは
一瞬でなくなりました!

ベッドで寝転んでる分にはどこもつらくない
けど、上体を起こすと麻酔の残りでふらついたり、下腹部に軽い鈍痛がありました。

着替えてトイレに行って、

少し残る麻酔で軽くウトウトしていると、

約1時間後の18:30頃、
看護師さんが体温と血圧測りに来きました。

37.1度で微熱あり。

排尿はあったか、出血はあるか問診。

排尿は問題なし。

出血は、3回ほどドパッと血が出る感覚があり
ましたが、中にガーゼが入ってるせいか、
ナプキンに血は付かないと説明しました。

最終診察は1〜1.5時間後の19:30〜20:00頃。

呼ばれるまでベッドで休んでいるよう
言われました。

⑦内診台で最終処置、薬の処方

呼ばれたのは20:00。

診察開始は20:25〜でした。

なおんご
なおんご

先生が来るまで内心台の上で
すっぽんぽん!笑

最終処置は、

  • クスコで広げてガーゼを抜く
  • 超音波で中を観察
  • シャコシャコ消毒
  • タンポンを入れて終了。

処置後のお薬は2種類。

  • フロモックス
  • メチルエルゴメトリン

フロモックスは抗生物質。感染予防。

メチルエルゴメトリンは子宮収縮止血薬。

子宮の筋肉を収縮させ子宮が元どおりになるの
を助けたり、子宮出血を抑えてくれます。

手術後の過ごし方

手術後の過ごし方の書かれた紙を渡されます。

  • 2-3日はできるだけ安静に。
    …仕事はしないほうが望ましい。
  • 月経以上の出血、強い腹痛、
    37.5度以上の発熱
    が続くようなら
    病院に連絡。
  • 手術後の子宮内感染予防のため、
    出血のある期間はシャワーのみ。
  • 術後2週間は性交渉しないように。
    …月経が3回来るまでは避妊。

以上。

日帰り入院手術、拘束12時間。
お会計は13940円【保険適用】

次の診察は2週間後です。

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術後の経過

翌日

37.2度の発熱。出血なし。

ずっと下腹部に鈍痛がありました。

重い生理痛のような痛みが波打つように押し
寄せ、その度体勢を変えてゴロゴロと悶絶。

便意を常に刺激されている
トイレに行っても出ない。出る時は下痢。

なおんご
なおんご

精神的にも肉体的にも
つらい一日でした。

翌日以降

37度を超える微熱は術後3日間続き、

腹部の痛みは4日目から軽くなり、

出血は術後2日目より5日間。

生理4日目くらいの出血量。

その後茶オリは2週間ほど続きました。

生理が来たのは術後50日目。
(※私の生理周期は約42日。)

術後の生理がいつ来るかは個人差があり、
早い人は1ヶ月程度で来るけど、
遅いと2ヶ月くらいかかる人もいるとのこと。

術後の妊娠性ホルモンの低下と
子宮内膜の増殖速度、排卵の有無に
個人差があるからだそうです。

なおんご
なおんご

Twitterでは35日前後で術後
生理が来てる人が多かったです。

妊娠前の生理周期に依存してる
印象。

 

仕事復帰はいつから?

医者
医者

2-3日はできるだけ安静に。

仕事はしないほうが望ましい。

とのことですが、
私は手術の2日後から復職しました。

今後も治療を続けるため有給を温存したかった
からです。

本当は次の日から出勤するつもりでしたが、
体よりも心の方が辛く、朝家を出るも、
体外受精までしたのに結局流産した惨めさ
から途中駅で泣き出してしまい、旦那さんに
迎えに来てもらい帰宅しました。

心がボロボロで抜け殻のようだったで、職場に
は旦那さんに連絡してもらう有様でした。

重い生理痛のような痛みよりも、

常に刺激され続ける便意よりも、

微熱や術後の体のだるさよりも、

精神的なダメージが一番キツイです。

なおんご
なおんご

普通の人には当たり前に
できることが私にはできない。

自分の努力ではどうにもならない
運命に、心が切り裂かれるような
辛さです。

経験者にしかわからない、
身近な誰にも理解されない。
孤独感も強いです。

 

妊活再開はいつから?

医者
医者

3回生理が来るまでは避妊
するように。

一般的には手術後2回生理が来たら妊活再開
というのが多いようです。

その目的は、

  • 良好な卵ができるまで待つため
  • 子宮内膜の着床環境が整うまで待つため

生理を見送らず妊活を再開すると、
再度流産する可能性が高いとのこと。

手術直後の周期は無排卵性のことが多かったり、排卵があっても妊娠直前に中途半端に発育した卵だったり、着床環境が整っていなかったりするためです。

なおんご
なおんご

術後回復期は治療は進められず、
時間だけ過ぎていき、
年齢だけ重ね、妊娠出産の難易度
は上がっていく。
虚しさと不安でなかなか立ち直れ
ません。

ちなみに体外受精の場合は、手術後初めての
生理が来て、検査項目に異常がなければ
その周期から移植に入れることもあるようです。
(※結局私は手術後2回生理を見送った後、
再度移植周期に入りました。)

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まとめ

  • 流産手術は日帰り入院手術。
    所要時間は12時間
    お会計は13940円【保険適用】
  • 流産手術当日の流れは、
    ①胎児心拍を最終チェック
    ②子宮口を広げるラミナリア挿入
    ③バイタルチェック、点滴ルート確保
    ④子宮口が広がるまで待機
    ⑤静脈麻酔下で流産手術
    ⑥ベッドで安静に
    ⑦内診台で最終処置、薬の処方
  • 手術後は下腹部に鈍痛あり。
    子宮をギュッと握られるような
    重い生理痛のような痛み。
    便意をゆるく刺激され続ける感覚。
  • 術後2-3日間は安静指示あり。
    (私は2日後から仕事復帰。)
  • 妊活再開は生理が2回来てから。
    体外受精の場合はどこにも異常なければ、
    生理が1回くれば移植周期に入れる。
    (※クリニックによって違う。)
  • 術後の生理がいつ来るかは個人差あり。
    Twitterだと35日前後の人が多い印象。
    私は術後50日目。普段は約42日周期。

 

約82%の人は不妊に悩まず、

陽性がでたら約85%の人は流産しない、

心拍が確認できたら約91%は流産しない、

この世の約6割の人は不妊も流産も経験せず、
当たり前のように2人出産できるのに、

私は66万円かけて体外受精して流産。

女なら誰でもできることができない私は
生物学的存在価値がないんじゃないか。

このまま妊娠出産できず
一生子供ができないんじゃないか。

そんな人生を私は受け入れられない。
だったらいっそ死んだ方がいいんじゃないか。

努力が通用しない理不尽な現実を目の前に、
術後1ヶ月以上経ってもまだ立ち直れません。

 

いつまでも流産した辛さに脳内支配されてるの
はもったいないってちゃんとわかってる。

妊娠したら妊娠したなりの辛さが、出産したら
出産したなりの辛さがあるのもわかってる。

だったら今、
二度と戻れない二人だけの身軽で自由な時間を
楽しんだ方が有意義だってわかってる。

わかってるんだよ。。

↓NEXT

↓流産手術後の移植レポート

↓不妊治療ブログまとめページ
(ほしい情報に飛べるよ!)

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